ココナッツ酵素研究会

ココナッツ酵素の実験結果|福岡大学薬学部臨床疾患薬理学教室 藤原道弘 教授

【実験項目】

1、 高コレステロール食摂取によるマウスの、血中コレステロール濃度の上昇に対する抑制作用
2、 中大脳動脈閉塞モデル(MCA)マウスの梗塞領域に対する抑制作用

ココナッツ酵素に脳梗塞の予防効果がみられる。

 体重25-30gの雄性マウスの左側の中大脳動脈を塞栓子で、一時的に血流を4時間停止すると、その24時間後には同側の中大脳動脈が支配する脳部位である左半球の側頭葉や頭頂葉の大部分が著明な脳梗塞をきたします。

 脳梗塞巣の程度は中大脳動脈が主に支配している脳部位を脳先端より4mm、6mmおよび8mmの前額断面し、その梗塞断面の面積と総体積については画像解析ソフト(NIH Image 1.62)を用いてそれぞれ計測した。 そこで、マウスの中大脳動脈の血流障害に伴う脳梗塞の発現に及ぼすココナッツ酵素の効果について調べた。

 まず、ココナッツ酵素の原液をマウス一匹当たり0.2~0.3ml(マウス体重10gにつき0.lml)を一日一回14日間に渡り経口的に毎日投与した後、その翌日に中大脳動脈を栓塞子で一時的に血流停止し、24時間後に発現する脳梗塞の程度を調べた。

 その結果、梗塞巣の総体積は蒸留水投与群に比べて酵素投与群のほうが若干小さかったが有意差はなかった。しかし、酵素投与群では効果に個体差が大きかった(標準誤差が大きい)。
 そこで、中大脳動脈からの血液供給の支配が最も強い、線条体領域(運動機能、記憶、情動などに関連する部位)に相当する6mmと8㎜の全額断面の面積について調べると、蒸留水投与群のマウスでは、6mm断面および8mm断面がそれぞれ22.63mmおよび16.1mmであったのが、酵素投与群では6㎜および8mm断面がそれぞれ19.54および12.21mmに減少していた。
 しかし、この結果からも酵素による梗塞巣の予防効果や改善効果には個体差が大きく、著効例が6匹中l例(B-9)、効果の傾向例が6匹中2例(B-l,B-7)のマウスあり、一方では無効例が6匹中2例 (B-6,B-10)であった。このことは人においても効果に個体差が現れやすいことを示唆している。

高コレステロール血症に対するココナッツ酵素の改善効果

 5週齢の雄性CD-1マウスに高コレステロール餌(AIN-76の餌をベースとし5%コレステロール、0.25%コール酸、4%大豆油、4%ラードを含有する)と水を自由に摂取させると、一週間後の血中コレステロールは253.5mg DLであり、正常時(110.2mg DL)に比べて約2.3倍と著明に増加した。
 また、二週間後では243.5mg DLとなり、さらに増加することはなかった。
 一方、酵素原液をマウス一匹あたり0.2~0.3ml(体重10 gあたり0.1ml)一日一回一週間経口投与すると血中コレステロール値が189.5mg DLまで有意に低下した。

 二週間後では215.1mg DLと少し上昇した。つぎに、高脂血症による臓器肥大に対する影響を調べてみたところ、肝重量は一週間後では水摂取群(2.1g)に比べて、酵素投与詳(2.2g)では若干上昇した。

 さらに二週間後になると、水摂取群の肝重量は2.6gと明らかに増加したが、酵素投与群では2.4gとなり肝臓の肥大化の抑制効果が観察された。

 このことから、発酵酵素液には小腸からのコレステロール吸収を抑制する作用のほかに、肝臓に貯留されたコレステロールを排出する作用も有することが示唆された。

 以上、ココナッツ酵素は脳循環障害による虚血性脳梗塞に対して個体差は大きいものの著明な改善効果がみられた。
 一般に、虚血性脳梗塞は脳内の興奮性アミノ酸であるグルタミン酸の過剰遊離とそれに続く細胞内カルシウムの増加による酵素類の異常活性および活性酸素類の大量発生などによって細胞障害がおこることが知られている。
 このことから、本酵素は活性酸素の消去作用をはじめ上述した様な細胞しに到るいずれかのプロセスに抑制的に働いているものと考えられる。
 一方、本酵素の抗高脂血症作用はコレステロールの腸管からの抑制によるものであり、その結果、血中コレステロールの有意な減少がえられた。また肝臓の重量増大の抑制作用は血中コレステロール量の低下のほかに、肝臓からの排泄の促進作用の可能性も考えられる。

  • 【ココナッツ酵素の実験で効果が見られた図・表一覧】

Yahoo! JAPAN